仮想通貨先物のポジションサイズ計算ツール
Binance、Bybit、OKXのUSDT-M無期限先物に使える無料のポジションサイズ計算ツール。コインとUSDTでのサイズ、手数料込みの損失、証拠金、OKXの契約数。
ポジションサイズは、1回のトレードで失ってもよい金額を、エントリー価格と損切り価格の差で割ったものです。上のフォームに残高、リスク、エントリー価格、損切り価格を入力すると、コイン数とUSDTでのサイズ、手数料込みの損切り時の損失、レバレッジによって拘束される証拠金、1R・2R・3Rの価格がわかります。
ポジションサイズの計算方法
計算ツールは損切りの位置から売買方向を判断します。損切りがエントリーより下ならロング、上ならショートです。そのうえで、次の式で計算します。
リスク(USDT) = 残高 × リスク% ÷ 100
サイズ(コイン) = リスク ÷ |エントリー − 損切り|、数量ステップ単位で切り捨て
価値(USDT) = サイズ × エントリー
証拠金 = 価値 ÷ レバレッジ
手数料 = サイズ × エントリー × 手数料率 + サイズ × 損切り × 手数料率
目標 kR = エントリー ± k × |エントリー − 損切り|損失の式にレバレッジは入っていません。Bybitのヘルプセンターも明言しているとおり、レバレッジは損益を何倍にもするものではなく、損益を決めるのはポジションサイズと値動きです。レバレッジが決めるのは、残高のうちどれだけを取引所が証拠金として拘束するかだけです。
手数料はテイカー手数料で、エントリーと決済の両方にかかります。成行のエントリーも、成行で約定する損切りも、どちらも板の流動性を取るからです。そのため、手数料込みの損切り時の損失はリスクより大きくなります。手数料込みの損失もリスク内に収めたい場合は、手数料もリスク内に収めたサイズの行を使ってください。この行では、リスクを損切りまでの距離と往復の手数料の合計で割っています。
計算例:BTCUSDTのロング
計算ツールは次の値で開きます:残高10,000 USDT、リスク1%、BTCUSDTのロングでエントリー62,500、損切り61,250、テイカー手数料0.05%、レバレッジ10倍、数量ステップ0.001 BTC。
- リスク額:10,000の1%で100 USDTです。
- 損切りまでの距離は1 BTCあたり62,500 − 61,250 = 1,250 USDTで、エントリーの2%です。
- 100 USDTを1,250で割ると0.080 BTC、ポジション価値は5,000 USDT(0.080 × 62,500)です。
- レバレッジ10倍での証拠金:5,000 ÷ 10 = 500 USDT。
- 手数料:エントリー時は5,000の0.05%で2.50 USDT、決済時は0.080 × 61,250 = 4,900の0.05%で2.45 USDTです。損切り時の損失は104.95 USDTになります。
- 手数料をリスク内に収める場合:100 ÷ (1,250 + 0.0005 × 123,750) = 0.0762 BTC、切り捨てて0.076 BTC。損切り時の損失は99.70 USDTです。
目標は損切り幅の1倍、2倍、3倍の位置にあり、それぞれ63,750、65,000、66,250です。往復の手数料を差し引くと、+94.95、+194.90、+294.85 USDTになります。
OKXのポジションサイズ:コイン数から契約数へ
OKXの無期限スワップは、コイン数ではなく契約数で注文します。1契約に含まれるコインの量(契約単位)は決まっていて、注文は0.01契約刻みです。そこで、計算ツールで出したコイン数のサイズを次のように割ります。
契約数 = サイズ(コイン)÷ 契約単位、0.01刻みで切り捨て
価値(USDT) = 契約数 × 契約単位 × エントリー上の例では、BTC-USDT-SWAPの0.080 BTCは0.080 ÷ 0.01 = 8契約、価値は8 × 0.01 × 62,500 = 5,000 USDTで、同じポジションになります。
| 契約 | 1契約の数量 | 注文の刻み |
|---|---|---|
| BTC-USDT-SWAP | 0.01 BTC | 0.01契約 |
| ETH-USDT-SWAP | 0.1 ETH | 0.01契約 |
| SOL-USDT-SWAP | 1 SOL | 0.01契約 |
| XRP-USDT-SWAP | 100 XRP | 0.01契約 |
| DOGE-USDT-SWAP | 1,000 DOGE | 0.01契約 |
ETHのロングの例:リスク100 USDT、エントリー2,500、損切り2,450。損切りまでの距離は1 ETHあたり50 USDTなので、サイズは100 ÷ 50 = 2 ETH、OKXでは2 ÷ 0.1 = 20契約です。
表は2026年10月18日にOKXの公開APIから取得した値です。契約単位は変わることがあるため、トレード前にOKXの銘柄詳細で確認してください。
ロスカット価格を表示しない理由
ロスカット価格は、ここで入力する値だけでは決まりません。Binanceは維持証拠金をポジション価値の段階ごとに定めていて、ポジションが大きいほど維持証拠金率は高くなります。クロスマージンでは残高全体がポジションを支え、ほかのポジションもその価格を動かします。取引所ごとに計算式が違うので、ここで一つの数字を出すと、どこかの取引所では間違いになります。
計算ツールが確実に言えるのは次のことです。証拠金が損切り時の損失より小さいと、損切りの出番は来ません。分離マージンでは、その前にロスカットされます。この例では47.6倍以上でそうなります。50倍なら証拠金は100 USDTで、損切りで失う104.95 USDTより小さいからです。それより低いレバレッジのときも、注文を出す前に注文パネルでロスカット価格を確認してください。1トレードあたりのリスクのガイドでは、手数料を除いた大まかな上限を紹介しています:100%を損切りまでの距離(%)で割った値です。この例では50倍です。
実際の損失が計画と違う理由
- 手数料。 0.05%はBinanceとOKXの基本のテイカー手数料です。Bybitは0.055%で、地域によって料率が異なる場合があるとしています。VIPランクやメイカー注文ならもっと安くなります。自分の料率を入力してください。
- スリッページ。 ストップマーケット注文は、発動すると板にある価格で約定します。価格が飛ぶと、損切り価格よりかなり不利な位置で約定することがあります。私自身のトレードでも、損切りは計算上1,001 USDTの損失のはずが、実際には1,812 USDTの損失になりました。詳しくは1トレードあたりのリスクのガイドで紹介しています。
- 資金調達料。 無期限先物では、保有中に資金調達料を受け取るか支払います。計算ツールはこれを含めていません。
- 数量ステップ。 BinanceとBybitはBTCUSDTの注文を0.001 BTC刻みで、OKXは0.01契約刻みで受け付けます。ほかの銘柄には別の刻みがあります。
MetaTrader 5でのFXやゴールドのサイズはロットで表すので、ロット計算ツールを使ってください。この損切りと目標にどれだけの勝率が必要かは、リスクリワード計算ツールで確認できます。各取引所を日誌に接続する方法:Binance、Bybit、OKX。数字を手作業で記録するなら、無料のトレード日誌テンプレートがあります。
よくある質問
レバレッジでポジションサイズは変わりますか?
いいえ。サイズはリスクと損切りまでの距離で決まります。レバレッジで変わるのは証拠金だけです。同じ0.080 BTCでも、5倍なら1,000 USDT、10倍なら500 USDT、20倍なら250 USDTになります。
手数料もリスクに含めるべきですか?
はい、損切り時に失うすべてを1%に収めたいなら含めてください。その場合は手数料込みのサイズを使います。例では0.080 BTCではなく0.076 BTCです。
ショートのサイズはどう計算しますか?
損切りをエントリーより上に置きます。式は同じで、目標はエントリーより下になります。
サイズを切り捨てるのはなぜですか?
取引所は数量ステップの整数倍でしか注文を受け付けません。切り捨てれば損切り時の損失はリスク内に収まりますが、切り上げるとリスクを超えてしまいます。
OKX先物のポジションサイズはどう計算しますか?
ほかの取引所と同じです。リスクを損切りまでの距離で割るとコイン数のサイズが出るので、それを契約単位で割ります。BTC-USDT-SWAPの1契約は0.01 BTCなので、0.080 BTCは8契約です。
出典
- BybitヘルプセンターのUSDT契約の損益計算:損失は数量と価格の変化で決まり、レバレッジは乗数ではないこと。
- Binance先物の手数料体系:通常のアカウントはテイカー0.05%、メイカー0.02%で、約定ごとにポジション価値 × 料率がかかること。
- Bybitの手数料表:無期限契約のVIP 0はテイカー0.055%、メイカー0.02%で、料率は地域によって異なる場合があること。
- OKX Learnの無期限スワップの解説:最初のランクではテイカー0.05%、メイカー0.02%であること。
- BinanceのUSDⓈ-M先物のレバレッジと証拠金:維持証拠金はポジション価値の段階とともに上がり、下回るとロスカットになりうること。
- Binance先物の注文タイプ:ストップマーケット注文は、トリガー価格に達すると、その時点で利用できる最良の価格で約定すること。
- 数量ステップは各取引所の公開APIから取得:Binance exchangeInfoとBybit instruments-infoでは、BTCUSDTのステップは0.001。OKXの銘柄エンドポイントでは、各スワップの契約単位(ctVal)と注文の刻み(lotSz)を取得。上の表は2026年10月18日に取得。
- OKX APIドキュメント:デリバティブでは注文の刻みと最小サイズが契約数で表され、リニア契約の想定元本は契約数 × ctVal × マーク価格であること。
計算ツールでわかるのは計画です。実際のトレードにいくらかかったかは、日誌を見ればわかります。FOQUSは接続した時点から、Binance、Bybit、OKXのUSDT・USDC建て無期限先物と、MetaTrader 5のブローカーでのトレードをすべて自動で記録します(取引所は読み取り専用キーで接続します)。ウィジェット「1トレードのリスク」では、平均的な負けトレードで口座の何%を失っているかがわかります。 FOQUS →